bigとlarge。どちらも日本語にすると「大きい」という意味で、日常的にもよく耳にする英単語です。ではどのように使い分けるのか、その定義を正しく理解できている人は意外と少ないかもしれません。よく分からずに使用していると、微妙なニュアンスの差で実際に言いたいこととは違う風に伝わってしまうこともあるため注意が必要です。そこで使用例をふまえながらその違いについてご紹介します。
目次
主観的か客観的か
一番分かりやすい使い分けは、bigは主観的な大きさを表し、largeは客観的な大きさを表すいう点です。例えばThis cloth is too big for me.といえば、自分の基準からするとこの服は大きすぎるという意味になります。一方でDo you have a large size of this cloth?と言えば大・中・小という物理的なサイズ展開がある中で、大きいサイズの服はありますか?という意味になります。このようにlargeは面積や体積、数量など客観的に測ることができる場合に使われ、bigは存在や重要度など主観的に自分にとって大きいと感じるものについて使用することができます。
参考までにbigの対義語は、littleでlargeの対義語はsmallとなります。なんとなくbigとsmallがセットの様に感じるかもしれませんが、主観的に小ささを表すlittleがbigの対義語です。
ニュアンスの違い
bigとlargeはほとんど同じ意味で使われることもあります。例えばIt was a big party.とIt was a large party.といった場合、ともに盛大なパーティーだったこと言い表しています。しかしニュアンス的には少し異なる意味合いをもっており、large partyが単純に物理的に規模の大きなパーティーという意味であるのに対し、big partyは心理的に重大なといったニュアンスが含まれるのです。たとえ参加者が10人程度のパーティーだったとしても、自分にとって重要なパーティーだったとしたら、a big partyと言えます。
カジュアルかフォーマルか
bigとlargeでは使用する場面の違いもあります。一般的にかしこまったようなフォーマルな場では、bigよりもlargeを使う傾向があります。実際bigは少しくだけたカジュアルな表現として使用され、日常会話によく出てくるのはbigの方です。例えばネイティブが日常的によく使うフレーズにbig dealがあります。これは一大事という意味があり、反対にnot a big dealと言えばたいしたことではないという意味になります。どちらもよく使われるフレーズですので覚えておくとよいでしょう。
違いを正しく理解し使い分けることで英会話をもっと楽しもう
なんとなく使っていたbigとlargeには、主観的か客観的かというはっきりとした意味の違いがあるケースと、どちらを使っても文章としては成り立つけれど、ちょっとしたニュアンスの違いがでてくるというケースがあります。その違いを意識的に使い分けることができるようになれば、英語でのコミュニケーションがより楽しいものとなるでしょう。