日本語に訳すと貸すという意味を持っている英単語にlendとrentがあります。日本語では「れ」の発音がreとleでは区別されないので音としてもかなり似ていることから混同してしまう人も多いでしょう。発音だけでなく意味合いとしても類似点が多いことからうまく使い分けられない人もいます。どのような違いを知っていると簡単に使い分けられるのでしょうか。
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貸すときのシチュエーションを区別しよう
lendとrentはどちらも貸すという意味の動詞として用いることができますが、置き換えて使うことはできないほど明確な違いがあります。lendは無料で貸すのに対し、rentは有料で貸すことを意味するのが基本だからです。そのノートを貸して欲しいと言う場合にはWill you lend me that notebook?という表現をすることができます。このときに仮にWill you rent me that notebook?という表現をすると、いくらかお金を出すからそのノートを貸してくれという意味になってしまうのです。
逆のケースとしてHe rented me an awesome room during my stay in Japan.という形で、彼は日本滞在のときに素晴らしい部屋を貸してくれたという話をしたとしましょう。このrentedをlendの過去形であるlentで置き換えてしまうと意味合いが大きく変わります。rentedの場合には家賃を払って借りていたことになりますが、lentを使うと無料で借りていたことになるのです。彼が友人ならlentということもありますが、一般的な賃貸住宅を借りていたならrentedを使用しなければなりません。このようにものの貸し借りをするシチュエーションをイメージし、お金のやり取りをしているかどうかで使い分けるのが簡単な方法です。
また、これに付随して覚えておきたいのが、日本語で貸すという表現を使うときにも英語ではlendもrentも使わないこともあるということです。そのペンを貸して欲しいと言いたいときに、I want you to lend me the penと直訳しても意味は通じるでしょう。しかし、このように一時的に使用したいときにはI would like to use the pen.あるいはDo you allow me to use your pen?といった形でuseをよく利用します。トイレを借りたいときにもMay I use the bathroom?とは言いますが、Do you lend me the bathroom?とは言いません。このようにちょっと使いたいというときのためにuseもよく使用されることは覚えておきましょう。
お金の動きに着目して使い分けよう
貸すという意味を持つlendとrentは貸す行為への対価としてお金のやり取りがあるかが違うポイントです。ただで貸し借りをするならlend、貸す代わりにお金を受け取るならlendを使えば問題ありません。日本語ではちょっとだけ使わせるという意味で貸すという表現を使いますが、このときにはuseを使い、借りるという意味合いで表現した方が通じやすくなります。