英語の勉強をしていると、ときに使い方に戸惑うような英単語に出くわすことがあります。ここで取り上げる「among」と「between」も、使い方を間違えやすい単語の1つです。テストで違いを聞かれることもあるため、それぞれの意味や使い方などは知っておいたほうが安心です。「among」と「between」の違いや使い分けのポイントについて、今回は解説します。
目次
3つ以上のものがあるときに使う「among」
「among」は、「~の間に」や「~の中に」などの意味を持つ前置詞です。この「among」は、基本的にものが3つ以上あるときに使います。例えば、「choose one among many dresses(たくさんのドレスから1枚を選ぶ)」のように、多くの選択肢のなかから1つを選ぶときなどに使われるのが「among」の特徴です。また、「cottage among the trees(木に囲まれているコテージ)」のように、複数のものに囲まれた状況を指すときにも用いられます。前置詞に「among」が使われているときは、3つ以上のものがあるとイメージしておくと文脈が理解しやすくなるでしょう。
2つのものがあるときに使う「between」
「between」も、「~の間に」という意味を持ちます。「between」は「among」と同じ意味を持つ前置詞ですが、ニュアンスは少し違います。「among」がたくさんのものの間にあるというイメージを表現しているのに対し、「between」は2つのものの間にあることを表現している言葉です。「the love between mother and daughter(母と娘の愛情)」のように、母と娘という特定のものの間を指すのが「between」の特徴です。ただ、この単語は3つ以上のものがあるときにもしばしば使われます。複数の国の名前がでてくるときなどは、「among」ではなくあえて「between」を前置詞に使うことがあります。
使い分けのポイントは?
英語の試験などで「among」か「between」かを選ぶ問題がでたときは、挙げられているものが個別に独立しているかどうかを考えてみるとよいかもしれません。例えば、「~の間に」で挙げられているものがJapanやAmerica、Chinaといった国名のときは、それぞれのものが具体的で独立しています。このようなケースでは、「between」を選んだほうが適切である可能性があります。一方、「dresses」や「trees」のように、複数のものが個別に独立しておらず、曖昧なときは「among」のほうが適切な前置詞です。文章の意味を見て使い分けができるようにすれば、前置詞の問題でも正解がだせるでしょう。
前置詞を使い分けるコツは文章の意味やニュアンスに目を向けること
同じ意味の英単語を用いるときには、それぞれの使い方の違いをチェックしておきましょう。「among」や「between」のような前置詞の使い分けは、日本人にとっては少し難しいかもしれません。上手に前置詞を使い分けるコツは、文章の意味やニュアンスに目を向けて考えることです。文章のイメージを正確に理解することで、適切な前置詞が選びやすくなります。