英語通信教育コラム

エヌワードとは

wide・broad・vastという意味の似た単語の違いとスラング

wide・broad・vastという3つの単語はどれも日本語で「広い」と訳されることが多く、その意味の違いについて深く考える機会が多いとは言えません。しかしながら、実際にはこれらの3語には厳格な区別が要求される場合があり、学習者は意識しておく必要があります。ではこれらの3語にどのような違いがあり、どんな点において注意しなければならないか解説しましょう。

目次

wideという語の意味と使い方

wideは「(riverやroadなど両端がある物の)端から端までの幅が広い」という意味の形容詞であり、対義語はnarrowになります。また、areaやspaceなど「(土地の)範囲や面積が広い」という意味を示すこともあり、「(部屋や家が)広い」場合のlargeやbigと区別されます。また、rangeやchoiceなど選択の範囲の広範さを示すこともあります。wideがtrousers(ズボン)などの衣類を形容するときは「だぶだぶの」「ゆったりした」という意味になります。また、wideには「見当違いの」「遠く外れた」という意味もあり、a wide ballは野球の「暴投」を表します。さらに「十分に開いた」という意味で用いられることもあり、例としてThe children were wide awake「子ども達はぱっちりと目が覚めていた」と言うことがあります。

broadという語の意味と使い方

broadには、「 遮りがなく見通しが利く」という広がりを重視した意味があります。wideと同様に選択範囲や地域などを表すrange・area・fieldにも形容詞として使えますが、wideに比べて幅よりも表面的な広がりを感じさせる言葉です。wide と同様にroadやpathとともに使用することもありますが、shoulderやchestなどの人体の部位にも用いる点に特徴があると言えるでしょう。「肩幅が広い」という場合には、broad shoulderと言います。また、「満面の笑み」と言う場合には、broad smileというフレーズが使われます。さらに、「白昼」を示すbroad daylightや「広い意味」のbroad sense などは、有名な慣用句として知っておくと便利です。

vastという語の意味と使い方

vast は幅ではなく平面的な広がりを示す言葉で、「広大な」「だだっ広い」という意味で使われます。「だだっ広い」という訳には、「閑散とした」「ひと気がない」というニュアンスが含まれます。量が膨大な場合にはvastとamount,・quantityといった単語を組み合わせて使うこともありますが、一般に形や容量が大きい場合にはhugeを用いるので用法の使い分けに注意しましょう。「大多数」と言う場合には、the vast majorityという慣用句を用います。

wide・broad・vastの本来の意味を理解しておきましょう

wide・broad・vastという3つの語は意味や用法が似ていて区別しにくいですが、混同して使用すると真意が伝わらなくなることもあるので、頻繁に使われる慣用句については学習することが必要でしょう。しかし、あまり細かな違いにこだわるとかえってわかりにくくなるため、wideは「両端のあるもの」、broadは「見通しが利く」、vastは「閑散とした」などそれぞれのキーワードについて理解する程度にとどめておいても構いません。

関連記事

  1. 伝わる英語の独学にはシャドーイングがおすすめ!その効果と教材選び

  2. 中学英語通信教育大人

    TOEICの前日の対策!悪あがきをしても意味がないの?

  3. 電話レッスン

    電話レッスンで日常会話のフレーズや挨拶、ビジネス英会話を習得!

  4. 洋書 比較

    ハリーポッターの洋書の読み方!英語で読むのは初心者には難しい?

  5. 英語のゲームを少人数の中学生が授業で取り入れると盛り上がる!

  6. 電子辞書の英語おすすめ上級モデルを紹介!勉強のお供に最適!

PAGE TOP

英語通信教育コラム

翻訳コンテストへの参加方法と身につけるべき翻訳技術

英語通信教育コラム

NHKラジオ英会話!レベル別効果的学習テクニック紹介

英語通信教育コラム

英字新聞どこで買える?コンビニでの取扱状況は常に変わる可能性がある!

英語通信教育コラム

「日本語話せますか」と英語で丁寧に尋ねる方法とは?

英語通信教育コラム

イムラン英会話の評判:怪しい?本当の口コミを紹介!

イムラン英会話