語彙力アップは、英語力を向上させるために必要となることの一つです。特に、日本語に訳すと同じ単語になるものの、微妙にニュアンスが異なる単語の正確な違いを理解しておくことは、ネイティブスピーカーとの円滑なコミュニケーションのためには不可欠であると言えるでしょう。そこで以下では、admissionとpermissionという単語の意味の違いと使い分け方について見ていくことにします。
目次
admissionとpermissionの日本語の意味とは?
admissionとpermissionという単語を英和辞典で調べてみると、いずれも「承認」や「許可」という意味が挙げられています。このため、英語初心者であれば両者はいずれも同じ意味であると誤解してしまいがちですが、実は両者の正確な意味は異なっているため、その違いを理解しておくことが必要です。日本語訳では同じ意味になるものの、元の言葉ではニュアンスが違うという言葉であるという状況に出くわすことは、日本語だけを話している限りにおいてはまず出くわすことがありませんので、そういった状況を受け入れて違いを理解するということが英語を使いこなせるようになるためには不可欠なのです。
admissionとpermissionの違いとは?
では、admissionとpermissionの意味の違いは具体的にどういった点にあるのでしょうか。これを知るためには、それぞれの単語の語源に立ち戻って見る必要があります。まず、admissionですが、これはadmitという動詞が名詞化された単語となっています。admitという単語は、ある場所に立ち入ることや、特定の団体に加入することを認めることを意味する動詞であるため、その名詞形であるadmissionもそういった行為を「承認」することを意味することになります。例えば、関係者以外立ち入り禁止の場所に入ることを承認することや入学試験に合格すれば大学に入学することを承認するといった場合には、admissionという単語を用いることが適当であると言えます。
一方、permissionはpermitという動詞の名詞形です。このpermitという単語は、人が一定の行為を行うことを認めるという意味ですので、permissionはある人が何かを行うことについての「承認」であると言えるでしょう。そのため、会社を休むことを承認する場合や、授業中にトイレに行くことを承認する場合には、admissionではなくpermissionを用いる方が正確です。
このようにadmissionとpermissionという単語は、それぞれ何を承認するのかという目的語が異なるため、それぞれのニュアンスを正確に理解して使い分けることが重要なのです。
言葉の意味を正確に理解しよう
以上で見てきたように、admissionとpermissionは日本語ではいずれも「承認」や「許可」という意味であるもの、そのニュアンスは異なっているため、両者を混同して使うと英語が分かっていない人であると見做されかねません。真にグローバルな人材になるためには、このようなニュアンスの差を理解して英語を使いこなせるようになることが不可欠ですので、英単語を学ぶ場合にはそのニュアンスについても正確に覚えるようにするとよいでしょう。