英語でよく用いられるearlyとsoonの二つの単語はどちらも早くという意味合いを持っています。しかし、ニュアンスの違いを正しく理解して使い分けないとネイティブの人からは誤解されてしまうリスクもあるので注意しなければなりません。earlyとsoonはどのような違いを持っているのでしょうか。簡単な例を交えてどんな使い分けをすれば良いのかを把握しましょう。
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基本的な違いを知ろう
earlyとsoonは訳し方を少し変えるとニュアンスを理解しやすくなります。earlyは「早く」と訳すのに対して、soonは「すぐに」と訳すことが可能です。時間軸を考えるとsoonの方がより近く、earlyの方がやや遠いという理解をするとわかりやすいでしょう。目の前に見えるような感覚で早くして欲しい、早くやりたいといった場合にはsoonを使うのが基本です。それに対して、今日の午後、明日の朝、あるいは来週早々といった感じでやや遠くまでカバーしているのがearlyの特徴となっています。
例えば、as soon as possible、as early as possibleという二つの慣用表現がありますが、この二つはどちらも相手にできるだけ早くやって欲しいという気持ちを伝えることができます。ただ、その事態の性急度にはかなりの違いがあるので気をつけて使い分けなければなりません。as soon as possibleの場合には一刻も早くやって欲しいという強い気持ちが込められている場合が多いのが特徴です。それに対して、as early as possibleの場合にはできるだけ早い方が良いけれど徹夜をしてまでやる必要はないよといった程度の少し軽い意味合いを持ちます。
また、置き換えができないケースもあるので注意しましょう。I got up early this morning,という早起きしたという表現ではsoonを使うことはできません。また、I will be an English teacher soon.という英語の先生にすぐになるだろうという表現ではearlyは使えないのが特徴です。基本的にearlyは現在や過去の事象について使用することができるものの、未来に対しては使用しません。それに対して、soonは未来の物事について用いることができますが、過去や現在の物事に対して用いることはあまりありません。このようにいつの物事を対象にして話をしているかによってearlyとsoonを使い分ける必要もあるのです。
二つの観点からearlyとsoonを使い分けよう
earlyとsoonはどちらも早いことを意味する単語ですが、二つの観点から違いがあるので使い分けるようにしましょう。時間軸で考えるとsoonの方がearlyよりも近い位置にあるのが特徴で、性急度にも違いがあります。また、物事が過去のものや現在のものの場合にはearlyを用いるのに対し、未来のものに対してはsoonを用いるのが基本となっています。