試験前日の詰め込み勉強といえば、多くの人に心当たりがあるのではないかと思います。一夜漬け、付け焼き刃という言葉のとおり、どちらかというと否定的なイメージがありますよね。ですが、多くの人にその経験があるのは効果的であるからこそ。何もやらないよりずっとマシなのは言うまでもありません。TOEICも同じです。直前までしっかり対策していきましょう。
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人によっては大幅点数アップの可能性もある
どんな試験にも言えることですが、前日対策は非常に効果的です。とはいえ、あとは「試験に臨むだけ」という段階にまで仕上げている方にとっての前日の勉強とは、これまでの日課を淡々と復習すること。悪あがきという意味とはかなり違います。単語チェック、熟語チェック、あるいは耳慣らしのリスニングなどをいつもどおり行うだけですので、顕著な効果があるとはいえないかもしれません。
一夜漬けの効果が最も高く出るのは、これまであまり(ほとんど)TOEICの対策をやってこなかった方、特に初受験の方でしょう。こういう場合、TOEICの出題形式を把握するだけでも点数が上がるものです。何度も受験している方には当たり前のことですが、TOEICは非常に出題数が多く、受験したことがない方は頭ではわかっていても問題を目の前にすると面食らうかもしれません。まず出題数が非常に多いということをしっかり押さえましょう。
とにかく前へ進むことが大事
TOEICは2016年5月から現在の出題形式になりました。簡単にご説明しますと、リスニングセクションがPart1からPart4がリスニングセクション、45分・100問で構成されています。Part5からPart7がリーディングセクション、75分100問です。同じ100問でありながら、リスニングセクションとリーディングセクションでは割り当てられた時間が30分違いますので、1問あたりの回答のペースはリーディングセクションのほうが少し緩やかになります。
リスニングセクションでは問題に対応する会話が1度だけ流され、それを聞いてマークシートに回答していくわけですが、聞き取れなかったらそれまでですので考えても仕方ありません。放送は待ってはくれませんので1箇所に引っかからないように心がけましょう。リーディングセクションも同様、わからない問題にとらわれず、とにかく先へ進み最後の問題にたどりつくことが肝心です。
前日にできる対策をしっかりと
試験はとにかく最後までたどりつくことが大切です。せっかく正解できる問題があっても、時間内に回答できなくては何もなりません。また、わからなくても何か書いておけば得点の可能性もありますが、白紙ではその可能性はゼロになってしまいます。前日にきちんと出題形式や時間配分をチェックし、本番に備えることが得点アップの鍵といえるのではないでしょうか。