提案するという意味で用いられる英語の動詞として主流なものにproposeとsuggestがあります。どちらも頻繁に使用されている英語ではあるものの使い分けようとするとどうしたら良いのかと悩んでしまう人もいるでしょう。proposeとsuggestにはどのような違いがあるのでしょうか。ニュアンスの違いを理解して上手に使い分けられるようになりましょう。
目次
二つの角度から違いを認識しよう
proposeとsuggestの違いを理解して使い分けをする上で重要な視点には二つあります。一つ目のポイントとしてまず押さえておきたいのが、提案する内容や提案の仕方に対する意志の強さです。基本的にはproposeは強い意志を持って提案するときに用います。必ずこの提案を実現できるようにして行きたいという気持ちを込めているのが基本です。例えば、新規プロジェクトの考案を任されて、上司に対して自分でプロジェクトの概要を提案するというときにはproposeを用いるのが適切でしょう。基本的には新規性や独創性のあるものを提案するときに用いられるという点も押さえておくと役に立ちます。
一方、suggestはそれほど強い意志を伴わず、とりあえず言ってみる、アイディアを出してみる、可能性を示唆してみるという程度の意味合いになります。suggestionという名詞には暗示という意味合いもあり、もしかしたら役に立つかもしれないから伝えてみるといった考え方で提案をするときに用いるのが適切です。上司との仲が悪くなってしまって困っているといった相談を受けたときに、こうしてみたらどうだという提案をするときにはsuggestを使うのが良いでしょう。
二つ目のポイントとして理解しておくと良いのが提案内容に関する自信や確実性、提案を受け入れることへの推奨度といった観点の違いです。proposeは基本的に相手に対して強く自分の意志を伝えるものなので、提案内容に対して自信があり、きっと実現できるものだと考えて相手に受け入れさせようとします。それに対して、suggestの場合には漠然とした根拠がないものの場合も多く、自信がなかったり、確実性も低かったりするのが特徴です。必ずしも相手に受け入れてもらおうと考えているわけではなく、アドバイスの一つとして考えてもらえれば良いという程度なのが一般的です。
違いがわかればproposeとsuggestの使い分けは簡単
proposeとsuggestでは基本的に意志の強さに違いがあるという認識をしておくと使い分けをするのは難しくありません。相手に強い意志を持って提案し、是非ともそれを実現して欲しいという場合にはproposeを用います。それに対して、suggestではちょっと提案をしてみるという程度の気持ちで、相手に受け入れさせようという強い意志がないのが普通です。