「快く受け入れる」という意味のacceptと「~を除外して」という意味のexceptは、アメリカ英語においては発音がほとんど同じであるため、スペルの間違いが多く、文章の意味がまるで違う英文になってしまうなど、混同しやすい英単語です。そこで、この二つの単語の違いをはっきりと区別する方法を紹介します。そのためには、前後の文章の正しい把握や、誰が、何を、どうするといった基本的な文章の分解を行うことが必要です。
目次
動詞と前置詞の違いを文章で把握しましょう
そもそも、acceptは動詞、exceptは前置詞という違いがまずあります。「I will accept A」(私はAを受け入れます)と動詞として使われるacceptに対し、「Everybody is hungry except me.」(私以外は、みんな空腹である)と「~以外を除いて」という前置詞として使われるのが、exceptの特徴です。exceptを「~を除外して」と動詞として考えるのではなく、「Aを除いたほかのもの」というように、Aという単語を詳しく表す単語として考えると、英文を作る時に分かりやすいです。
acceptとexceptの違いは、単語だけで使い分けを考えるよりも、文章、特に否定文の中で比較してみるほうがわかりやすいです。「私は受け入れられません」は「I can’t accept~」となります。「私以外は忙しくなかった」は「Nobody was busy except me.」と全く異なる文章の成り立ちになることがわかります。否定文でnotのすぐ後にくるのが動詞であるaccept、主格で否定をしている文章で使われているのが前置詞であるexcept、というように覚えておくと、発音で迷っても慌てずに判断できるのではないでしょうか。
ヒアリングで聞き分けるコツ
acceptとexceptは、とてもよく発音が似ています。それだけでなく、イントネーションや強く発音する部分も同じであるために、一度聞いただけでは、どちらの単語のことなのか判断しにくいです。両方を聞き比べてみると、「アク」と聞こえたり、「エク」と聞こえたりします。頭文字「A」ではじまるから「accept」は「アク」、そうでないほうを「except」、「エク」であるとまずは聞きながら判断する練習をしてみるのはどうでしょうか。
判断が慣れてきたら、acceptとexcept、両方が入った文章を聞いて違いが耳に覚えさせる練習もしてみましょう。どちらか一方だけ聞くよりも、微妙な発音の違いを聞き分けることができるようになります。文中の使われ方に頼らず区別ができれば、リスニングやディクテーション学習の際にも効果が現れてくるはずです。
英文のどこに使われているかに注目しよう
発音のよく似ているacceptとexceptを混同しないようにするためには、単語の入っている英文全体を把握し、発音されたものが動詞として使われているのか、前置詞として使われているのかで区別するのが良いでしょう。両方の単語が入った文章を繰り返し聞くのも効果的です。意味は全く違うので、主語のすぐ後にくるなら動詞であるaccept、他の動詞があるのに使われているなら、前置詞であるexcept、とまずは分類することからはじめてみましょう。