「everyone」と「everybody」は、どちらも日本語に訳すと「みんな」という意味になります。そのため、あまり違いを意識せずに使っている人は少なくありません。実際、「Everybody enjoyed the conversation.」「Everyone enjoyed the conversation.」(全員がお喋りを楽しんだ)というようにeverybodyとeveryoneは入れ替えることが可能です。しかし、それぞれ意味に微妙に違いがあるので、英語圏では使い分けがなされています。そこで、ここからは両者の違いや使い分け方について説明していきます。
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everyoneは少しフォーマル
両者の違いは、everyoneの方が少しフォーマルなシーン、everybodyの方が比較的カジュアルなシーンで使用することが多いです。あえて訳してみると、everyoneは「皆さん」、everybodyは「みんな」というニュアンスの意味になります。したがって、everyoneは結婚式やお葬式でみんなの前でスピーチをする時や重要な文書を書く際に使われることが多いです。「everybody」を厳粛な雰囲気のスピーチに使ってしまうと、周囲の人から場違いな印象を持たれてしまいます。したがって、フォーマルな場では正しく使い分ける必要があります。
また、後ろに「of+複数名詞」が続く場合は必ず“every one“を使わなければいけません。例えば、「Every one of them liked the doll.」 (彼ら全員がその人形を気に入りました)というふうに使います。そもそも“them” は3人称を表す複数形の名詞なので、例文のように”every one”しか使うことができません。もしも代わりに「everybody」を使ってしまうと文法的に間違っているので、全く意味がない文章となってしまいます。また、必ず“every”と”one” の間にスペースを入れる必要があります。
everybodyは仲の良い人との会話で使う
“everybody” は、比較的カジュアルな場面で使われることが多いです。例えば、仲の良い友人や会社の同僚などとの会話で用いられます。逆に”everybody”は会議やスピーチなど緊張感のある場面で使うのは適していません。具体的に使い方の例文を紹介すると、どこかで友人たちと会う約束をしていて挨拶をする際には“Hello, everybody”というように使います。また、学校の授業が始まる前に先生が生徒に挨拶する際にも”Hello, everybody”を使うことが多いです。また、”everybody”は以前は「不特定多数に対してのみんな」というニュアンスの意味もありました。しかし、時代の変遷とともにこのニュアンスは薄れていっています。
everyoneとeverybodyの違いのまとめ
everyoneとeverybodyは、どちらも日本語に訳すと「みんな」という意味になります。一見、意味に違いがないように思われますが、英語圏では微妙にニュアンスが異なっています。everyoneはフォーマルな場、everybodyはカジュアルなシーンで用いられるケースが多いです。そのため、アメリカやイギリスなどの英語圏に旅行に行った際に恥ずかしい思いをしないためにも、使い分け方を学んでおくと良いでしょう。